削らず書き続けられる金属鉛筆として話題のメタシル(metacil)。
- どうして削らなくても書けるの?
- 書き続けられるって、どのくらい?
- 書けなくなったらどうするの?
そもそも金属鉛筆がどんなものかよくわからないですよね。
今回はそんな金属鉛筆メタシルの仕組みについて解説します。
削らず書ける仕組みや一般の鉛筆との違い、替え芯のことなど。
気になる方は最後までぜひご覧ください。
メタシルの仕組み
メタシルを紹介する際の最大のポイントは「削らず、書ける」、サンスターの公式ホームページでもトップに明記されているコピーです。
どうしてメタシルは削らないで長時間書き続けることが出来るのでしょうか?
メタシルの芯は黒鉛を含む特殊合金で作られています。
文字を書く仕組みは鉛筆と同じで、紙との摩擦により黒鉛を含む合金の微粒子を紙に付着させ筆跡となります。
ただし通常の鉛筆の芯より合金の芯は格段に硬質なため、芯の摩耗(消耗)が非常に少なく、書いても書いても鉛筆のようには芯は減りません。
さらに、通常の鉛筆は芯の周りを木材で囲まれ、1本の端から端まで中央を通る形で芯が配置されています。
そのため、鉛筆先端の芯部分が減っていけば鉛筆を削って芯を露出させる必要があります。
比べてメタシルは、ペンの先端部分「円すい」の部分全てが芯なのです。
文字の書ける芯部分が最初からすべて露出しているため、この芯部分が無くなるまで削ることなく書き続けることができるのです。
メタシルが削らなくても長時間書き続けることが出来る理由は「硬質な芯がすべて露出しているから」です。
どれくらい書ける?
メタシルは削らずにどのくらい書き続けることが出来るのでしょうか?
メタシル公式動画内では「筆記可能距離約16km」とされています。
ただ16kmと距離を言われても、どのくらいスゴイのかピンとこないですよね。
参考までに、一般的なシャープペンの芯1本の筆記可能距離がおおよそ240mだそうです。
つまり、メタシルはシャープペンの芯約66.7本分の筆記が連続して可能ということになります。
シャープペンシルの芯1本でも使い切るには結構な文字数が書けますよね。
そう考えるとメタシルの「削らず、書ける」期間の長さは相当なものだなと想像できます。
書けなくなった時は?
削る手間なく書き続けられるメタシルですが、当然芯が無くなれば書けなくなってしまいます。
その時には、替え芯を利用しましょう。
メタシルの替え芯はAmazonなどで手軽に購入できます。
価格も税抜き400円と比較的手ごろな設定です。
芯部分はねじ式になっているので交換はとても簡単です。
先端の芯部分クルクルと回して外し、替え芯へ取り換えれば新品の状態に戻ります。
まとめ
メタシルの仕組みについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- メタシルは硬質な芯がペン先に露出しているので削らず長時間書ける
- メタシルの筆記可能距離は16kmでシャープペンの芯66.7本分
- メタシルが書けなくなったら替え芯に交換できる
メタシルが削らずに書き続けられる仕組み、意外とシンプルですよね。
けれども、露出した状態でも折れない硬さと、用紙との摩擦では筆跡になる程よい柔らかさの絶妙な配合の合金が開発できたからこその技術です。
ボディ部分のメタル感とややずっしりとした重量感は「大人の鉛筆」のコンセプトも納得の筆記具だと感じます。
ボールペンやシャープペンシルばかりで最近鉛筆は使ってないな…なんて方にこそ、ぜひ試してほしい1本です。