三菱鉛筆から発売されているポンキーペンシルをご存じですか?
ちょっと長いクレヨンのような色鉛筆で、サクラクレパスのクーピーペンシルにも似ています。
今回はペットボトルや金属にも描けると噂のポンキーペンシルを検証してみました。
実際に試してわかった特徴や残念ポイントなど、色鉛筆選びに悩んでいる方はぜひ参考にされてください。
ポンキーペンシルの特徴
三菱鉛筆のポンキーペンシルは公式のホームページでは「工作用色えんぴつ」と紹介されています。
12色セットを購入しました。
ケース内に専用ミニ削り器、ケース用のなまえシールとセットになっています。
ケースはロック付きのため、カバンの中でふたが開いて中身がバラバラになることもありません。
1本1本に名前を記入できるようになっているのもうれしいポイントです。
実際にポンキーペンシルを試してみました。
今回検証してみて感じた普通の色鉛筆とは異なる特徴は次の3点でした。
特徴① 色々な素材に描ける
ポンキーペンシルは紙だけでなく、ペットボトルや金属などツルツルとした面にも文字や絵を描けます。
工作の材料にしやすい牛乳パックや布でもしっかりと発色しています。
詳しくは事項「ポンキーペンシルの使い心地」を参考にされてください。
特徴② 全部が芯だけど丈夫で折れにくい
ポンキーペンシルはクレヨンのように全て芯素材で出来ているのに丈夫で折れにくく、筆圧の調整ができない小さなお子さんにも安心です。
その秘密は丈夫巻と呼ばれる軸部分に巻かれた紙ロール加工にあります。
この紙ロールは芯部分に張り付けるように密着しており折れにくいよう補強の役目をはたしています。
そのため、芯部分は紙にのせると柔らかく鮮やかに発色しますが軸部分はしっかりとしており折れにくくなっています。
紙ロールは芯に密着しているのではがすことはできません。
芯を削る際にはこの紙ロールごと削っていきます。
特徴③ 濃く鮮やかな発色だけど紙や手を汚さない
ポンキーペンシルは色鉛筆よりクレヨンに近い書き心地です。
柔らかい芯がしっかりと紙にのるため、色鮮やかに発色します。
クレヨンのようにベタベタしないので、ポンキーペンシルで描かれた部分を手で触っても色移りはしません。
実際に、しっかりとポンキーペンシルを塗り重ねた部分を指先でこすってみました。
触り心地はサラっとしていて、指先にも全く色は付着せずビックリしました。
これなら小さなお子さんがお絵描きに夢中になっても安心ですよね。
ポンキーペンシルの使い心地
ポンキーペンシルの使い心地を試してみます。
比較対象として、特徴がよく似たサクラクレパスのクーピーペンシルと一般的な色鉛筆を使用しました。
それぞれの赤、青、黄色の三色を以下の6種類の方法で比較しています。
- 薄く全体を塗り広げる
- 濃くしっかりと塗り重ねる
- 色を塗り重ねて混色する
- 線を描く
- 黄色を塗り広げた上から赤と青を重ねる
- セロハンテープの上から描く
左から「ポンキーペンシル、クーピーペンシル、色鉛筆」です。
⑥のセロハンテープの上から描いたときには、その差に驚きました。
画用紙に描いているときは書き心地が似ていると思ったクーピーペンシルですが、セロハンテープにはほとんど色がのりません。
三菱鉛筆の公式ホームページでは「工作用色えんぴつ」と分類されているポンキーペンシル。
工作に利用される材料、ペットボトルや牛乳パックなどツルツルとした面にも描けると紹介されています。
試しに工作の材料になりそうなペットボトル、牛乳パック、金属、布に試してみました。
金属面にはクーピーペンシルと、牛乳パックと布はクーピーペンシルと色鉛筆も同じように描いてみました。
結果は一目瞭然です。
画用紙に描いているときには使用感が似ていると思ったクーピーペンシルは、ツルツルとした素材には色がほとんどのりません。
ポンキーペンシルはペットボトルなど滑らかで光沢のある面であっても色を塗れます。
ただしペンキや油性ペンのように鮮やかに発色するわけではありません。
白のペンシルはある?
ポンキーペンシルには白のペンシルもあり、単色で購入も可能です。
12色セットには含まれていませんが、ケースには追加で購入する1本分のスペースがちゃんと作られています。
単色で購入すると1本99円(税込)です。
色画用紙や色付きの素材に文字や絵を描いてもハッキリとしています。
白と黒の画用紙に使ってみました。(見えにくいですが上半分の白画用紙にも描いています)
それぞれの色を混ぜて使えるポンキーペンシルでは、白のペンシルが活躍します。
ただし使い方はちょっと難しい印象、多少のコツが必要かもしれません。
赤、青、黄色を塗った上から白のペンシルを重ねてみました。
わかり難いですが、下半分にだけ白ペンシルを塗り重ねています。
原色の上から白を重ねると淡い色味を表現できます。
12色セットを購入されるのであれば、1本追加して白も持っておくと表現の幅が広がりそうです。
ポンキーペンシルの残念ポイント
さまざまな素材に描けるなど活用の幅が広いポンキーペンシルですが、個人的に感じた残念なポイントが2つあります。
消しゴムで消えない
クーピーペンシルには専用の消しゴムがあります。
色鉛筆も消しゴムである程度は消せます。
ポンキーペンシルは色鮮やかに描けるぶん、消しゴムで消えにくいようです。
実際に試してみました。画用紙に色を塗った部分の下半分だけ消しゴムをかけています。
色鉛筆やクーピーペンシルに比べ、ポンキーペンシルは紙の凹凸部分に色が入り込みほとんど消えません。
ガラスや金属などツルっとした面に描いたものは乾いた布で拭くと比較的キレイに消せますが、画用紙のように凹凸がある面に描くと消すのは難しいです。
公式ホームページには消し方のガイドも出ているので、消す必要がある方は参考にされてください。
(参考:三菱鉛筆公式ホームページ内「よくある質問」)
購入できる場所が少ない
ポンキーペンシルは売っているお店が少ない印象です。
現に私が通常利用している文房具店を複数店舗探してみましたが、取り扱いはありませんでした。
購入を希望される場合はネットでの注文が確実だと思います。
ちなみに、12色セット以外にも1本ずつの単色購入も可能です。
ポンキーペンシルまとめ
三菱鉛筆のポンキーペンシルについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- ポンキーペンシルは全部が芯の工作用色えんぴつ
- ポンキーペンシルはペットボトルや金属、牛乳パックにもキレイに描ける
- ポンキーペンシルは丈夫で折れにくく、手も汚れないので小さなお子さんにおススメ
私たち世代にはおなじみのクーピーペンシルに似ているなと思っていたポンキーペンシルですが、特徴はかなり違っていました。
クーピーペンシルよりもクレヨンに近いけどベタベタしていない。
まさに工作用色えんぴつの名にふさわしい商品だと思います。
ポンキーペンシルは工作好きのお子さんへのプレゼントや、ペットボトルや金属に絵を描いてみたい方におススメの色鉛筆です。
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