児童教育界隈では有名らしい「くもんのこどもえんぴつ」。
子供用といっても、デザインが可愛いくらいじゃないの?と思っていませんか?
調べてみると、初めて鉛筆を使う子供たちに向けた、心配りや想いの詰まった商品だとわかりました。
今回はそんな「くもんのこどもえんぴつ」を解説しています。
お絵描きや文字に興味を持ち始めたお子さんに最適な1本になると思いますよ。
ぜひ最後までごらんください。
くもんのこどもえんぴつ
くもんのこどもえんぴつとは学習塾でおなじみのくもん出版(KUMON)が鉛筆を初めて使う児童向けに開発し、1980年に発売された商品です。
1箱6本入りで、対象年齢や芯硬度(濃さ)が異なる3種類が販売されています。
商品名 | こどもえんぴつ 6B | こどもえんぴつ 4B | こどもえんぴつ 2B |
対象年齢 | 2、3、4歳 | 3、4、5歳 | 4、5、6歳 |
芯硬度 | 6B | 4B | 2B |
長 さ | 12.0cm | 15.0cm | 17.0cm |
入 数 | 6本 | 6本 | 6本 |
価 格 | 495円(税込) | 495円(税込) | 495円(税込) |
特徴は子供のために考えられた「形、太さ、長さ、濃さ」の4点です。
特徴1 形
くもんのこどもえんぴつは軸の形が三角形になっています。
これは鉛筆の持ち方の基本である3本指(親指、人差し指、中指)で握りやすいようにと考えられたものです。
軸の3面それぞれに指をそえると自然に正しい持ち方が身に付きます。
特徴2 太さ
くもんのこどもえんぴつは一般的な鉛筆よりも軸がやや太めに作ってあります。
まだ指の力が弱く小さな手でも、無理なく楽に絵や文字を書けるように考えてのことです。
特徴3 長さ
くもんのこどもえんぴつは対象年齢にあわせ3種類に分かれています。
その中でも一番小さな子供(2歳~4歳)向けの商品は、長さが12cmしかありません。
一般的な鉛筆の長さは17cm前後なので3割ほど短くなっています。
長すぎる鉛筆は、小さな子供が文字や絵を描く時にバランスを取りにくいためです。
特徴4 濃さ(芯硬度)
3種類あるくもんのこどもえんぴつは、芯硬度(濃さ)が6B、4B、2Bと濃いものばかりです。
子供の弱い力でもしっかりと濃い線を描けるように、柔らかい芯が採用されています。
濃いしっかりとした線を自分で描けることが、子供の自信にもつながるからです。
調べてみると本当に子供たちの事を考えて作られた鉛筆だとわかる「くもんのこどもえんぴつ」。
その特徴は全て、実際に子供たちに鉛筆を試してもらいながら試行錯誤の末たどりついたものです。
くもんのこどもえんぴつ つかい心地
実際にくもんのこどもえんぴつを使ってみました。
今回使用したのは、3種類ある中で一番対象年齢が高い4歳~6歳向け2Bの鉛筆です。
比較対象としてトンボ鉛筆MONOの2Bを使用しています。
太めの三角軸は大人の手で握ってみても収まりのよいサイズと形です。
塗装されていないナチュラルな木軸が、指先にサラサラと気持ちのよい触り心地でした。
六角形の軸より触れる面が広いので、力をいれやすく指先も痛くなりにくい印象です。
筆記してみると通常の2Bよりも芯の柔らかさをしっかりと感じます。
力を入れなくてもスルスルと鉛筆芯が紙面へしっかりと移っていく感じです。
たしかにこれなら子供の力でも濃く太い線がしっかりと描けそうです。
柔らかいせいか、芯先の減りは通常の鉛筆よりも早く感じました。
こどもえんぴつ用 鉛筆削りとキャップ
くもんのこどもえんぴつは、子供の小さな手になじむよう少し太めの作りになっています。
そのため一般的な鉛筆削りやキャップが使用できません。
家にあった鉛筆削り2種を試してみましたが、どちらも差し込み口に入りませんでした。
くもんのこどもえんぴつには、専用の鉛筆削りとキャップがくもん出版から発売されています。
くもんのこどもえんぴつけずりは、鉛筆を入れる差し込み口が太細の2種類あります。
一般的な軸径の鉛筆と、こどもえんぴつのように太めの鉛筆のどちらにも対応できます。
太めの三角軸えんぴつも難なく削れました。
くもんのこどもえんぴつを購入する際には、えんぴつけずりも併せて購入するのがおすすめです。
えんぴつキャップも同じ理由で一般的に販売されているものは差し込み口の直径があいません。
鉛筆キャップが必要な場合は専用のキャップを購入してください。
くもんのこどもえんぴつ まとめ
「くもんのこどもえんぴつ」について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- くもんのこどもえんぴつは小さな子供さんが使いやすい工夫がいっぱい
- くもんのこどもえんぴつは力の弱い子供さんでもしっかりと濃く黒い線が描ける
- くもんのこどもえんぴつには専用の鉛筆削りとキャップが必要
今回はくもんのこどもえんぴつを紹介しましたが、調べてみると同じように児童用やはじめての鉛筆用の商品がさまざまなメーカーから発売されていました。
トンボ鉛筆:おけいこえんぴつ(三角太軸、折れにくい太い芯を採用)
三菱鉛筆 :グリッパーえんぴつ(軸部分がすべりにくいグリップ加工)
初めての鉛筆体験が子供にとって楽しいものであるように、使用する鉛筆も丁寧に選んであげたいですよね。
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