筆記具好きには憧れのブランド『ロットリング(rOtring)』には、600や800などのナンバーシリーズとは別モデルのラピッドプロ(rapid PRO)があります。
ナンバーシリーズと何が違うのか…、実は公式のサイトを参考にしてもちょっとわかりにくいんです。
今回はそんなロットリングのラピッドプロを実際に購入し、試してみました!
同じロットリングの600との比較も解説しています。
憧れの1本、ロットリングの購入を検討している方はぜひ参考にされてくださいね。
ロットリングラピッドプロとは
公式サイトには商品仕様について以下のように記載されています。
引用元:ロットリング 公式サイト
- 精度の高いリードアドバンスメントを実現するrOtringブラスメカニズムによる設計
- クッションリードメカニズムが高い破損耐久性を実現。筆記でも描画でも素晴らしい快適な使い心地をもたらします
ちょっと表現が難しいですよね…。ということで、ここから分かりやすく詳しく解説していきます!
ロットリングラピッドプロはドイツの筆記具ブランドロットリング(rOtring)の製図用シャーペン(メカニカルペンシル)です。
ラピッドプロの特徴のひとつがガイドパイプをペン先内部に収納できる点です。携帯時やうっかり落とした時などに一番壊れやすいガイドパイプ部分をしっかりと守ってくれます。
さらにぺんてる社のオレンズのようにガイドパイプがスライドして芯を保護する機能(スライディングスリープ方式)やゼブラ社のデルガードのように筆圧がかかると芯が引っ込む機能(クッションリードメカニズム)も搭載されています。なぜかこれら2つの機能について、公式のサイトでもあまり詳しく解説はされていません。
個人的にも、この二つの機能はラピッドプロを語るうえでそれほど前面に出てくるものでもないかな…という気はします。特別な機能は抜きにしても、十分に安定した筆記を楽しめるシャーペンだからです!
今回購入したカラーは真鍮製の軸部分はマット仕上げ、クリップや口金部分は艶のあるメタリック感そのままでシルバー1色ながら質感の使い分けがスタイリッシュです!
グリップとのつなぎ部分にはロットリングのシンボルでもある「赤い輪」があり、シルバーとレッドのシンプルな色合わせはとにかくかっこいい!!!
600や800と同じ六角軸ですが、角部分がやや柔らかく丸みを帯びているように見えます。
ローレット加工のメタルグリップはかなりきめ細かな刻みで肌あたりはサラっと、でもグリップ感はしっかりとしています。
ロットリングラピッドプロの使い心地
実際にロットリングラピッドプロを試してみました。
握ってみると、思っている以上にしっかりと重量を感じます。ラピッドプロの重さは24g、フルメタルのシャーペンでも20g弱のものが多い中でやや重い部類の1本だと思います。
重心の位置も少し高めの印象で、個人的には筆記時にバランスをとるのが難しく感じました。長時間使用すると少し疲れやすいかもしれません。
ただし筆記時の芯先の安定感はさすがです!つくりの精巧さを感じる口金部分のしっかりとブレのない芯先。
ブレないかっちりとした芯先ながら、紙面へのあたりは程よい柔らかさも感じる絶妙な筆記感です。
スライディングスリーブやクッションリードメカニズムなど、芯先に機能を持たせるとブレやがたつきが出てしまいがちですが、ラピッドプロにはその感覚は一切ありません。
細かな指先の動きまで芯先にしっかりと伝えられるような書き心地です。
ロットリング600との違い
ロットリング600とラピッドプロの違いを検証してみます。
基本情報の比較一覧はこちらです。
商品名 | ラピッドプロ (rapid PRO) | rOtring 600 |
サイズ | 軸径 8mm×147mm(145mm) | 軸径 8mm×142mm |
素 材 | 真鍮、カーボンツールスチール、ステンレス | 真鍮、カーボンツールスチール、ステンレス |
価 格 | 4,400円(税込) | 3,630円(税込) |
カラー | ブラック、シルバー | ブラック、シルバー マダーレッド、アイアンブルー カモフラージュグリーン |
機 能 | ・収納式ガイドパイプ ・クッションリードメカニズム ・スライディングスリーブ | ・硬度表示窓 |
素材はどちらも同じ真鍮製ですが、サイズはラピッドプロの方が少し長く重量もあります。
口金の形状もロットリングは円すいを重ねたような形をしていますが、600は円柱状です。
ロットリングのシンボル「赤いリング」の位置もラピッドプロはグリップと本軸のつなぎ目部分、600は軸後部のノック部分にあります。
同じ六角軸ですが、600の方がしっかりと角を感じる直線的なデザインになっています。
芯硬度を表示する窓は600にのみ装備されており、ガイドパイプを収納する機能はラピッドプロにのみあります。
書き心地も比べてみました。
芯先の安定感はどちらも抜群ですが、ラピッドプロの方がやや紙当たりが柔らかく感じました。600の方が紙面へのあたりはガチっとしている印象です。重心は600の方が少し低く感じます。どちらも重量感はしっかりとあるので、重たい筆記具が苦手な方は注意してください。
ロットリング600について詳しくはこちらの記事も参考にされてくださいね。
ロットリングラピッドプロまとめ
ロットリングラピッドプロについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- ラピッドプロは芯先に色々な機能がついた製図用シャーペン
- ラピッドプロはフルメタル軸で重量感があり重心はやや高めの設計
- ラピッドプロの書き心地は芯先の安定感がありつつも紙当たりは柔らかい
ロットリングのシャーペンは高品質な素材と精巧なつくりでエンジニアやアーティスト、クリエイターに支持されているのも納得の筆記具でした。
ドイツ製らしいかっちりとした品質は筆記感にも現れているように感じます。
ロットリングのナンバーシリーズ600と比べると、デザインも筆記感も少し柔らかめの印象で、かっちりとした堅牢さに真逆の柔らかさを加えた不思議な1本です。ゼヒ一度お試しください!!
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