プロユースは日本の老舗文具メーカー「プラチナ万年筆」が創作のプロを支える最高の道具として「ハイパフォーマンスの追求」をコンセプトに開発した人気シリーズです。
プロ仕様の製図用シャーペンながら、一般の筆記にも適しており学生やビジネスマンにも人気でしたが、2024年現在複数のモデルが廃盤となっています。
今回はすでに生産中止ながら根強い人気のプロユース1000を紹介しています。
金属軸なのに軽量な理由や実際の書き心地など、気になる疑問を解説します。
プロユース1000(MSD-1000)とは
プロユース1000は細身の軸や特徴的なグリップデザインで人気の高いモデルでしたが、2024年8月現在公式サイトに掲載はありません。すでに生産中止となってはいるようですが、ネットショップなど店舗によってはまだ購入が可能です。
そんなプロユース1000の特徴をご紹介します。
一般的なシャーペンよりも少し細目の軸はアルミ製で、金属特有の硬質感やメタリック感はしっかりとありながら、持ってみると意外と軽量なことにおどろきます。
細軸なのにグリップ部分はぷっくりと太さのあるデザインのため、握りやすい形状です。
口金部分の素材について確認はできなかったのですが、太さのあるグリップも含めしっかりと低重心に仕上がっており、筆記時の指先へのおさまりがとても良い感じです。
グリップ部分に施された刻み加工もシンプルですが、思いのほかしっかりとグリップ力があり程よい太さも合わせて長時間使用しても疲れにくい設計だなと感じました。
アルマイト加工の軸はシルバーのマット仕上げです。グリップと軸のつなぎ目に芯硬度を表示する窓があり、この部分のみツヤ感のあるシルバーに仕上げてあります。
硬度表示は4Hから2Bまで自由に設定でき、使用する芯に合わせ変更が可能です。
口金・グリップ・軸のつなぎ目が目立たない、スッキリとしたデザインです。
コンパクトなサイズのクリップも軸と同じシルバーのマット仕上げ。
ノック部分を外すと消しゴムがあり、キャップには芯径が印字されています。
ぱっと見はシンプルなのに、ちょっと特別感のあるデザインが個人的にはツボなのです…。
プロユース1000の使い心地 重さはどのくらい?
実際にプロユース1000(MSD-1000)の芯径0.3mmを使用してみました。
製図用シャーペンならではの視認性のよい4mmと少し長めのパイプ部分もブレやガタつきは一切なくかっちりとした書き心地です。0.3mmと極細芯でも安定した筆記感が楽しめます。
シンプルに溝だけ彫られたグリップですが、握ってみると想像以上にすべり止めの効果を高く感じます。
グリップ部分は程よい太さでにぎりやすく、長時間使用しても疲れにくい仕様になっています。
持ち上げてみると意外と軽いと感じるのに、握ってみるとグリップや口金部分にしっかりと重量感があり、バランスのよい低重心になっていました。
公式のカタログには標準重量17gとなっていましたが、実際に計測してみると15.4gと予想通り金属軸にしては軽量のシャーペンです。
グリップ部分より細めに仕上げた軸径や素材がアルミ製であることが理由だと思われます。
製図用らしいかっちりした書き心地、金属軸ならではのメタリック感、軽量だけど低重心でにぎりやすいグリップ部、廃盤となっているのが惜しい名品です。
プロユース1000は廃盤?後継種はある?
2024年8月現在、プラチナ万年筆公式サイトにプロユース1000(MSD-1000)は掲載されていません。
プロユースシリーズで公式サイトに掲載されているのは171のみ、このモデルが定番となっているようです。
けれども数量限定シリーズで時々別モデルも発売されています。
2024年3月には「プロユース231」が、そして2024年8月には新作の「プロユース241」が発売されます。
1000とは少しタイプが異なりますが、4種の筆記感を選べるハイスペックモデルになっています。詳しくは公式サイトの商品紹介ページをご覧ください。
プロユース1000まとめ
プラチナ万年筆のプロユース1000(MSD-1000)について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- プロユース1000は廃盤になっても人気が高く店舗によってはまだ購入可能
- アルミ製軸で見た目より軽量だけど低重心の安定した筆記感が魅力
- プロユースシリーズには2024年8月に新モデルの241が発売される
人気のプロユースシリーズが次々と廃盤になり、残念に思っている方も多いのではないでしょうか。
中でもプロユース1000は金属軸の製図用シャーペンで、安定した筆記感も味わえるのに価格は1,100円とコストパフォーマンスにも優れていました。
店舗在庫で購入可能な場合もあるため、個人的には「見かけたら買い!」の名品だとおすすめします!
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