ドクターグリップシリーズ第5弾!今回はドクターグリッププレイバランスをレビューしていきます。なんと自分でシャーペンの重量バランスをカスタマイズできるすごいドクターグリップなんです。一体どうやって重量を変化させるのか、そこには奥深く、おもしろい仕掛けがありました。
ドクターグリッププレイバランス
今回ご紹介するのは、パイロットから発売されている「ドクターグリッププレイバランス」です。
ドクターグリップという名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんなドクターグリップには大きな特徴が2つあります。
1.首・肩・腕に負担をかけない
ドクターグリップの見た目の特徴、それは太さです。

無理せず握れて、負担なく筆記できるように人間工学に基づいて作られた太さになっているんです。
加えて、ムニムニとしたラバー素材のグリップが衝撃を吸収してくれます。
書くという行為にとことん向き合っているシャーペンと言えますね。
2.振るだけで芯が出る
ドクターグリップを語る上で外せないこと、それは「フレフレ機構」です。

シャーペンの持ち手を変えることなく、振るだけで芯が出るパイロットが独自開発した機能のこと。持ち手を変える必要がないので、筆記に集中できるという優れもの
この機能、本当に便利なんです。軽い力で振るだけで芯が出てきてくれます。
ちなみに、フレフレ機構を使わずキャップをノックするだけでも芯を出すことができます!
そんなドクターグリップですが、現在7つも種類があります。
- ドクターグリップクラシック
- ザ・ドクターグリップ
- ドクターグリップエース
- ドクターグリップGスペック
- ドクターグリッププレイバランス
- ドクターグリップフルブラック
- ドクターグリッププレイボーダー
その中でも今回は、自分で重量バランスをカスタマイズできると言われている「ドクターグリッププレイバランス」をご紹介していきます。
まずは基本情報から。

価格 | ¥825(税込) |
芯径 | 0.3mm/0.5mm |
カラー | 0.3mm:クリアネイビー/クリアブラック/ノンカラー 0.5mm:クリアモスグリーン/クリアレッド/クリアネイビー/クリアブラック/ノンカラー |
販売場所 | ロフト/東急ハンズ/文房具店/Amazon/楽天 |
詳しくは公式サイトをご確認ください。
自分で重量をカスタマイズ
ドクターグリッププライバランスの唯一の特徴、それは「自分で重量をカスタマイズできること」です。
どういうこと?って感じですが、とりあえずこちらを見てください。
シャーペン本体に加え、小さい部品が6つ(写真中央)付属しています。

金属製の重い部品が3つ(以下、金属内グリップ)、ラバー素材の軽い部品が3つ(以下、ラバー内グリップ)です。中はどれも空洞になっています。
何のための部品?って感じなのですが、なんとこれ…
シャーペン本体のグリップ部分にはめることができるんです!!
6つの中から3つを選びグリップ部分に装着、その上から通常のグリップを被せます。


3つ全て金属内グリップをつけると重くなり、全てラバー内グリップをつけると軽くなります。
つまり、
めちゃくちゃ面白くないですか?シャーペンの楽しみ方がぐんと広がりますね!
ちなみに、ドクターグリッププライバランスの公式サイトでは6つの内グリップの組み合わせ方をシミュレーションすることができます。
シミュレーションするだけでも面白いのでぜひ試してみてください。
また、今回の記事の最後には筆者おすすめのカスタマイズをご紹介します!
次にドクターグリッププライバランスの外見についてみていきます。
こちらが全体像です。筆者が持っているのは芯径0.3mm、カラーはクリアブラックです。

クリアなボディのおかげで、軽やかさを感じます。
こちらはキャップ部分。

キーホルダーを付けられる穴が付いています。
こちらはグリップ部分。

外側のラバーグリップはほんのり透けていて、、内グリップが見えています。
ペン先はこのような感じ。

小さいくて短いペン先です。
ドクターグリッププレイバランスの使い心地
それでは早速使っていきます!
内グリップの組み合わせで変わる書き心地

ドクターグリッププレイバランスの醍醐味と言えますが、内グリップの組み合わせ方次第で、ビックリするぐらい書き心地が異なります。
3つ全てを金属内グリップにすると、かなりずっしりします。公式サイトによると重さは27.4g。

重みがある分安定感があり力を入れずとも濃い字を書くことができますが、少し手が疲れてしまいました。
一方、3つ全てをラバー内グリップにすると、かなりフワッとした感じになります。重さは19.6g。軽い上にラバーグリップが2層になるため、かなり指の疲労感が軽減されます。

しかし、細かい筆記のコントロール性はぼちぼちという感じになりました。
重量とバランスは筆記する上でとても大事な項目なのだなと強く感じられました。
自分にとってのベストな重量バランスを探すのはもちろん楽しいです。
ですが、それだけなく、状況に応じて重量を調整し、その時々のベストな状態で筆記できる点も魅力的だと思います。
内グリップの交換がやりにくい
少し残念だなと思ったのところなのですが、内グリップの交換に少し手間がかかります。
まず、ここを分解するのですが、気を付けないと入れている芯が溢れてしまいます。
慎重に分解しましょう。

また、筆者が不器用ということもありますが、ペン先が取れやすく芯をたくさん折ってしまいました。

次に、外側のグリップを外すのですが、とても外しにくいです。
ピタッとくっ付いているため、力を入れて引っ張る必要がありました。

そして、引っ張るとこのように内グリップが外側グリップにくっ付いた状態になってしまいます。

ピタッとくっ付いているので、これまた外しにくいです。ピンセットがあるととても便利です。
慣れるまでは少し苦労するかもしれませんが、頑張って自分のベストな重量バランスを見つけましょう!
プレイバランスのおすすめ組み合わせ
それではここから、筆者おすすめの組み合わせを3つご紹介していきます。
バランス性重視
おすすめの組み合わせ1つ目はこちら。上から「ラバー」「ラバー」「金属」の組み合わせです。

1番下に金属内グリップがあることで、しっかり安定した状態で書くことができます。
また、上2つがラバー内グリップであることでグリップが2層になり、指にかかる負担を軽減してくれます。
そして、金属1個、ラバー2個という組み合わせにより、重すぎず軽すぎずの絶妙な重さを実現。
書き心地、疲にくさなど、非常に使いやすく間違いない組み合わせだと思います。
どの組み合わせがいいのか分からない方は、一度この組み合わせにしてみてほしいです。
スピード性重視
2つ目は軽い力で計算など、ささっと筆記したいときにおすすめの組み合わせです。
上から、「金属」「ラバー」「ラバー」です。

1番上に重い金属内グリップがあることで、重心が真ん中になり、ペン先が振り回される感覚になります。
結果として、シャシャシャッとペン先を動かしやすなります。安定感はあまりありません。
試験など、長時間にたくさん問題を解く必要があるときなどにおすすめです。
丁寧性重視
最後は、どっしり構えて丁寧な筆記を楽しみたいときにおすすめの組み合わせです。
上から、「ラバー」「金属」「金属」です。

ペン先の方に金属内グリップを集めることで、かなり低重心になります。
3つとも金属内グリップにすると重すぎて疲てしまったため、1つはラバーの内グリップに。
ドシっとしていて、すごく丁寧に文字を書きたくなりますし、紙面にペン先が滑らかに入り込んでいく感じが書いていてとても気持ちが良いです。
何か綺麗な文字を書きたいときにとてもおすすめです。
3つご紹介しましたが、あくまで筆者の感想です。
内グリップの交換には少し手間がかかりますが、たくさん試して、自分にとってのベストを見つけほしいです。
ドクターグリッププレイバランスのまとめ
今回はパイロットのドクターグリッププレイバランスについて紹介してきました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
- 自分にベストな重量をカスタマイズできる
- 内グリップの組み合わせ方によって書き心地が異なる
- 内グリップの交換に少し手間がかかる
ドクターグリッププレイバランス、いかがでしたでしょうか。まさかこんなにカスタマイズの幅が広いとは思わず、使いがいのあるおもしろいシャーペンでしたね。ただ、内グリップは一つ一つが小さいので無くさないように気をつけたいところです。普通のシャーペンでは物足りないと感じている人、ドクターグリッププレイバランスをぜひ試してみてください!
コメント