ぺんてる社のシャープペン「オレンズ」は発売10周年をこえてなお売れ続けている人気のシャープペンです。
けれども中には
- オレンズって普通のシャープペンと何が違うの?
- 3種類の芯径、どれを選べばいいの?
- オレンズネロ?AT?どこが違うの?
など疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではぺんてる社のオレンズ3種類全ての筆記比較や、オレンズネロ・オレンズATとの違いについて解説しています。
人気のシャープペン「オレンズ」が気になっている方は、ぜひ参考にされてくださいね。
【ぺんてる】オレンズとは
オレンズはぺんてる社より2014年に販売開始された芯を守りながら書く、新しい発想のシャープペンです。
独自のシステムである「オレンズシステム」により、ガイドパイプが芯を守り商品名が示すとおり芯を折らずに筆記できるのが一番の特徴です。
商品名 | オレンズ 0.2mm | オレンズ 0.3mm | オレンズ 0.5mm |
品番 | XPP502 | XPP503 | XPP505 |
サイズ | 13×9×145mm、10g | 13×9×145mm、10g | 13×9×145mm、10g |
カラー | ブラック、ネイビー、カーキ、グレー、ピンク | ブラック、ディープレッド、ミントグリーン、パステルピンク、セレニティブルー、ホワイト | ネイビー、チェリーレッド、ミントグリーン、ピーチピンク、ソーダブルー、ベリーパープル、ホワイト |
価格 | 550円(税込) | 550円(税込) | 495円(税込) |
「オレンズシステム」とはペン先の口金より芯を出さずに筆記できる機能をさします。
ガイドパイプが芯を保護するため筆圧が強くても0.2mmや0.3mmの極細芯を折らずに筆記が可能になるのです。
オレンズは一般的なシャープペンと使用方法が少し異なっています。
使い方を間違ってしまうと、芯がつまったり引っ込んでしまったりと不具合をおこしやすくなります。
購入時のパッケージにも使い方の説明イラストが記載されていますが、使い始める際には一度公式から出ているガイドのチェックをおすすめします。
オレンズは再生ポリカーボネート製の丸軸で、ペン先に向けて少しだけ細い形状になっています。
グリップ部分に溝が刻んでありますが、すべり止めとしての働きがあるかはちょっと疑問で、デザイン性のためだけなのかもしれません。
後部のキャップを外すと消しゴムがついていますが、0.2mm芯径のオレンズのみクリーナーピンも付いています。
これらの消しゴムはリフィルが販売されているので、使いきったり紛失したりしても安心です。
(参照:ぺんてる公式サイト内 オレンズ消しゴムリフィル)
オレンズの使い心地
オレンズを実際に使用してみました。
使い始めは芯を出さずに筆記するガイドパイプの書き心地にちょっと違和感があります。
ついノックして芯を出したくなってしまうのも、オレンズ初心者あるあるだと思います。
ただしガイドパイプに慣れてしまうと、使い心地は快適そのものです。
0.2mmや0.3mmの極細芯でも筆圧を気にせずにしっかりと細かな文字を書けるのがとても気持ち良いのです。
オレンズの特徴として意外と知られていないのが、1度のノックで書き続けられる芯の長さが通常のシャープペンの約3倍であることです。
ガイドパイプは芯を保護しつつ、芯の減りに合わせて短くスライドしていきます。
そのためガイドパイプの長さの分だけノックしなくても筆記ができ、一般的に口金部分より芯を出して筆記するシャープペンよりもずっと長く書き続けられるのです。
文章で説明しても伝わりにくいと思うので、ぺんてる公式から提供されている「オレンズは3倍書ける!」を検証したこちらの動画もぜひご覧ください。
オレンズ 0.2、0.3、0.5mm 3種類を比較
オレンズの筆記感を0.2mm・0.3mm・0.5mmの3種類で比較してみました。
実際に書いた文字を見ると3種ともそれほど違いがないように見えますが、筆記感は全く違います。
3本を比較してみるとガイドパイプの細さが0.2mmは際立ってみえます。
そのためか0.2mmの超極細感は特別で、針先で紙面をなぞるような書き心地が味わえるのです。
0.3mmはガイドパイプのおかげで今までに使用した0.3mmのシャープペンにはない安定した筆記感を体験できます。
0.3mmの極細芯はどうしても筆記時に折れやすいのが難点で、芯を折らないように…と筆圧を気にする必要がありました。
オレンズの0.3mmではガイドパイプによりその不安が解消されています。
別製品の0.3mmシャープペンを使用している方にはオレンズの安定感をぜひ試してほしいと思います。
0.5mmのオレンズはガイドパイプの滑らかさを一番感じる商品です。
芯径が太くなるとガイドパイプの存在感が増して書き心地に影響するのではないかと思ってしまいます。
けれども実際には一番ガイドパイプを感じずに筆記できるのが0.5mmでした。
0.5mm芯径の書き心地はそのままに、通常のシャープペンの3倍書き続けられるメリットだけプラスされる感覚です。
オレンズネロ、オレンズatとの違い
オレンズには同シリーズで「オレンズネロ」と「オレンズAT」2種類の別モデルがあります。
通常版との違いは大きく分けて以下の4点です。
- 自動芯出し機構
- デザイン性
- 重量感と重心
- 価格
それぞれ詳しく解説していきます。
1.自動芯出し機構
オレンズネロとオレンズATには通常版にはない「自動芯出し機構」が備わっています。
自動芯出し機構は紙面と芯先が接触を繰り返すたびに芯が繰り出される機能で、1度ノックするだけで芯1本分ずっと書き続けられるのが魅力です。
集中力を切らさずに筆記を続けられる点で、かなりおすすめの機能です。
2.デザイン性
オレンズ通常版は丸軸ですが、オレンズネロとオレンズATは12角軸です。
デザイン性が高く、正直見た目は12角軸の方が格段にカッコいいです。
グリップ部分もオレンズATはデュアルグリップが採用されており、金属の軸部からラバーグリップが押し出される形でホールド力も高くデザイン性も優れています。
オレンズネロはマットブラック1色のボディが細部にわたり高級感のあるデザインに仕上がっています。
3.重量感と重心
オレンズ通常版は軸部分が再生ポリカーボネート製になっています。
オレンズATは前軸部が真鍮製、後軸部はABS樹脂製です。
オレンズネロの前軸部分は樹脂に金属粉を合成した特殊素材、後軸部はABS樹脂製です。
オレンズATとオレンズネロは前軸部分に金属が使用されているため、全体としても重量感があり、握った時にほどよい低重心になっています。
好みは分かれると思いますが、軽い筆記具が好きな方なら通常版、重量感のある筆記具が好きな方はオレンズネロかオレンズATがおすすめです。
4.価格
オレンズ通常版の価格は0.2mmと0.3mmが550円、0.5mmのみ495円です。
オレンズATは0.5mm芯径のみの販売で価格は2,200円です。
オレンズネロは0.2mm・0.3mm・0.5mm全て統一価格で3,300円になっています。
通常版→オレンズAT→オレンズネロの順で高額になります。(全て税込)
商品名 | オレンズ | オレンズAT | オレンズネロ |
芯径 | 0.2、0.3、0.5mm | 0.5mmのみ | 0.2、0.3、0.5mm |
サイズ | 13×9×145mm | 12×11×136mm | 12×10×143mm |
重さ | 10g | 15g | 17g(0.5のみ18g) |
価格(税込) | 550円(0.5のみ495円) | 2,200円 | 3,300円 |
色展開 | 全18色 | 全4色 | マットブラックのみ |
素材 | 真鍮、再生PC、ステンレス、鉄 | 真鍮、ナイロン+鉄、ABS、鉄 | 真鍮、シリコン、ABS、鉄 |
特徴 | オレンズシステム | オレンズシステム 自動芯出し機構 デュアルグリップ | オレンズシステム 自動芯出し機構 |
オレンズまとめ
オレンズについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- オレンズはガイドパイプの働きで筆圧が強くても芯が折れずに書けるシャープペン
- オレンズシステムのおかげで通常のシャープペンの約3倍長く書き続けられる
- オレンズAT・オレンズネロには自動芯出し機構があり価格もデザイン性も通常版と大きく違う
人気のシャープペンオレンズですが使い心地には賛否あるようで、ガイドパイプの筆記感は好みが分かれるポイントかもしれません。
最初は「ちょっと苦手かも…」と思っていたオレンズの筆記感ですが、公式サイトをチェックして正しい使用方法に慣れてしまえば使用感は快適そのものになりました。
正しい使用方法が出来ていないまま、苦手意識を持たれる方も多いのかも…とも思います。
そのためか公式のサイトにはオレンズの正しい使用法や困った時の対処法が図解や動画でかなり詳しく紹介されています。
オレンズを持っているけど活用できていない方や、これから購入を考えている方はぜひぺんてる社の公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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