パイロットが「ペン先が”モグって”折れないシャープペンシル」と謳っているモーグルエアー。口コミでは書きにくいとも言われています。本当に折れないのか、本当に書きにくいのか、実際に使って検証してみました!
パイロットのモーグルエアー
今回ご紹介するパイロットのシャーペン「モーグルエアー」。その大きな魅力は以下の2つ。
- 芯が折れない
- 軽快な書き心地
なんとも魅力的ですね。これを可能にしているのが「アクティブサスペンション機構」だそう。
アクティブサスペンション機構とは、
「強い筆圧がかかるとペン先が潜る&内部のバネが力を吸収してくれる」というもの。
結果として、筆圧や衝撃が吸収され、芯が折れず軽快な書き心地につながっているそうです。
基本情報
基本情報をまとめてみました。
内部が見えるメカニカルボディ
こちらがモーグルエアーの全体像です。グリップ部分から内部のバネが見えており、メカニカルな印象です。
クリアな感じが爽やかで素敵ですね。
ここにメモリが付いているのですが、特に中に入れている芯が見えるというわけでもなく…。何の為のメモリか分かりませんが、とりあえずかっこいいです!
それでは、肝心の使い心地について徹底的にレビューしていきます!
モーグルエアーの使い心地
ペン先が沈み込む感覚
初めて使ったとき、本当に驚きました。書くたびに芯が引っ込むんです!
これが「アクティブサスペンション機構か…。」と思いましたね(言いたいだけ)。
写真が分かりづらく申し訳ございません…!
感覚としては、紙にペン先が深く沈み込む感じです。
実際は芯が引っ込んでいるだけなのですが、引っ込むことで力が入っていると実感し、紙にペン先がめり込んでいるような気持ちになります。
何とも不思議な書き心地です。
本気(マジ)で折れない
「芯が折れない」と宣言しているモーグルエアー。実際に検証しないわけにはいきません。
出す芯の長さによって折れにくさは変わってくるので、ノックの回数ごとに検証してみました。
筆圧については、心を鬼にしてありったけの力をかけました(本当に辛かった)。
1ノック
結果:折れるはずがない。
もちろん折れません。1ノックで出てくる芯は短めだと思います。
2ノック
結果:折れない。折れる気配がない。
パイロットでは2ノック以下が推奨とされています。なので、2ノックでは折れないでと祈っていましたが、そんなことも杞憂になるほどの安定感でした。折れる気配なしです。
恐るべしです。
3ノック
いよいよやってきました。3ノック目です。パイロットの推奨は2ノック以下のため、ここからは自己責任となります。
結果:折れない。折れそうって不安になるが折れない。
3ノック分の芯は結構な長さになります。なので、折れてもしょうがないかなと思っていましたが、折れませんでした。完敗です。普段ではあり得ないぐらいの筆圧をかけているのですが、折れませんでした。
もはや、折れないのに筆圧をかけることに罪悪感を抱くほどです。
ですが、他のシャーペンだと確実に折れる芯の長さなので「折れるかも」という不安はあります。
「折れそうだけど折れない」というギャップに慣れる必要があると思いました。
4ノック
さあ、耐えられるのか。4ノック目です。
結果:折れる。(角度によっては折れない)
ここにきて、やっと折れてくれました。
書き始めは折れませんでしたが、「気」で折れてしまいました。何度か書き直した結果、角度によっては耐えてくれました。
芯をこれだけ出して筆圧をかけることは滅多にないですし、むしろ折れてくれて安心です。
(これで折れなかったら、もはや凶器レベル…。)
ちなみに、筆者の普段の筆圧では折れませんでした。ここまで芯を出して折れないって相当すごいことだと思います。
【検証結果】
モーグルエアーは本当に本当に折れません。筆圧が強い人にはとってもおすすめです。
フルだけって便利
モーグルエアーにはフルだけで芯が出るという「フレフレ機構」が搭載されています。
正直、「別にノックすれば良くない?」と思っていました。
ですが!1回使ってみると、あら不思議。
芯を出すときにシャーペンを持つ手の形を変える必要がなくなり、筆記に集中することができました。
感動です。
ただ、1点注意してほしいことがあります。それはペンケースの中が汚れる可能性があること。軽くフルだけで芯が出るので、持ち運びしている間にペンケースの中で芯が出てしまっている…なんてことがありそうです。
この点は気をつけたいですね。
圧迫感がある
上がパイロットのS3というシャーペンで下がモーグルエアーです。モーグルエアーの方が口金が短いことが分かります。
そのため、筆記地点と指先の距離が近く、指先が紙を這うような圧迫感があると感じました。
ここまでモーグルエアーの使い心地を紹介してきました。
結局、書きやすいのか書きにくいのかどっちなのって感じですよね。
筆者の意見をまとめました!
書きにくいは本当?
【結論】
慣れと好みによる!(筆者にとっては少し書きにくかったです。)
曖昧な結論になってしまい申し訳ないです。ですが、本当に「慣れと好み」だと思います。
まず、「慣れ」についてです。
やはり、ペン先が沈み込む(芯がモグる)という唯一無二の書き心地に戸惑います。ずっと書き続けていると慣れてくるのですが、別のシャーペンを使った後にモーグルエアーを使うと、違和感を感じてしまいました。
次に「好み」についてです。
筆者は口金が長く、細かい筆記ができるシャーペンが好きです。そのため、口金が短いモーグルエアーにはハマりませんでした。
加えて、モーグルエアーは「軽快な書き心地」も謳っています。しかし、ペン先が沈み込む感覚があるため、軽快な書き心地には感じられませんでした(辛口で本当にすみません!)。
ですが、筆圧が強く芯がよく折れる人には最適解のシャーペンですし、フルだけ芯が出る点もとっても魅力的です。
自分が理想とするシャーペン像や求める機能と照らし合わせ、気になる人はぜひ使ってみてください!
あとがき
今回はパイロットのシャーペン「モーグルエアー」について紹介してきました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
- ペン先が沈み込む独特な書き心地
- 本当に芯が折れない
- フルだけで芯が出る
こんなに衝撃を受けたシャーペンは初めてでした。特に、芯が折れない点には降参です。折れなさすぎて逆に悔しいぐらいでした…。この衝撃、みなさんもぜひ体験してみてください!
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