勉強や仕事に集中したい時、シャープペンの芯がポキポキと折れてしまっては台無しですよね。
今回は芯折れを防止する機能がついたクルトガアドバンスとデルガードについて解説しています。
それぞれの特長や違いなど、実際に使用して検証しました。
芯が折れないシャープペンを探している方は、ぜひ参考にされてくださいね。
クルトガアドバンスの特長と使い心地
品 名 | クルトガアドバンス アップグレードモデル |
品 番 | M3-1030、M5-1030 |
サイズ | 10.7×13.7×141.0mm 15.9g |
価 格 | 1,100円(税込) |
芯 径 | 0.3mm、0.5mm |
カラー | 【0.3mm】 ブラック、アイボリー 【0.5mm】 ガンメタリック、ホワイト ネイビー、レッド |
クルトガは三菱鉛筆より発売されているシリーズ累計販売本数1億本を超える大人気シャープペンです。
クルトガシリーズにはたくさんのモデルがありますが、中でもクルトガアドバンスはクルトガエンジンにプラスして芯折れ防止機構が搭載されています。(画像はクルトガアドバンスアップグレードモデル)
芯折れ防止機構とはペン先のパイプ部分から芯を出さずに筆記ができるスライドパイプのことで、パイプ内に芯が保護されるため筆圧で折れる心配はほぼありません。
筆記による芯の摩耗にあわせスライドパイプが短くなっていくため、1度ノックするだけで芯折れを気にせず長時間筆記が可能になっています。
併せて、クルトガシリーズの一番の特長は1画ごとに芯先が回転し円錐状に摩耗し常に尖った芯で筆記ができるクルトガエンジンにあります。
常に細くシャープな芯先で文字が書けるので、ノートがすっきりとキレイにまとまると学生を中心に人気の機能です。
紙面と芯先が触れる際の動きがクルトガエンジンに連動し芯を回転させるのですが、その際に芯先の沈み込む感覚が気になるといった意見も目にします。
実際に使用してみると、芯先に意識を集中して筆記するとややクキクキっとして芯先の動きを感じますが、普通に文字を書く際に気になるほどではありません。
芯折れ防止機構とクルトガエンジンを合わせると、長時間集中してスッキリと細くキレイな文字が書き続けられるシャープペンです。
デルガードの特長と使い心地
品 名 | デルガード Type-Lx |
品 番 | P-MAS86、P-MA86 |
サイズ | 最大径10.7mm×全長146mm 20.5g |
価 格 | 1,100円(税込) |
芯 径 | 0.3mm、0.5mm |
カラー | 【0.3mm】 ブラック、ブルー レッド、ホワイト 【0.5mm】 ブラック、ブルー レッド、ホワイト |
デルガードはZEBRA(ゼブラ)社から発売されている、芯を折らずに筆記ができるシャープペンです。
今回はデルガードType-Lx 芯径0.3mmを実際に使用してみました。
ぺんてる社のオレンズや三菱鉛筆のクルトガアドバンスなどは筆記の際にペン先のパイプから芯を出さず保護する方法で芯折れを防止しています。
その点デルガードはパイプから芯をしっかり出して筆記ができ、縦方向の筆圧はスプリングで吸収し、斜め方向の力には金属部品が飛び出して芯をガードします。
かなり特殊な機構が搭載されており、実際にいろいろな角度で芯に筆圧をかけてみましたが、驚くほどに折れません!
特に斜めに筆圧をかけた際にガイド部品が飛び出してくる動きにはビックリです。
今回は0.3mmと細い芯径を使用していますが、筆圧強めで筆記をしても芯が折れる心配を全く感じませんでした。
芯先をしっかりと固定されているような、がっちりと硬い書き心地で安定感があります。
もう一つの特長として、デルガードType-Lxはしっかりとした重さを感じます。
メタル製のグリップ部分や恐らく内部部品にも金属が使用されているためか、かなりしっかりとした低重心になっています。
金属軸のシャープペンは何本も試しましたが、中でも重量感のある部類に入ると思います。
やや長めの軸サイズですが、重心がしっかりと低いので安定した筆記が可能です。
ズッシリとした筆記具がお好きな方にはおすすめですが、重量感が苦手な方は購入の前に一度試し書きをおすすめします。
クルトガアドバンスとデルガードの違い
同じ芯折れ防止の機能がついた、クルトガアドバンスとデルガードの違いを解説します。
それぞれ芯が折れないよう守る方式がまったく違います。
クルトガアドバンスはスライドパイプから芯をほとんど出さない状態で筆記し、芯の摩耗に合わせてパイプ自体も短くなっていきます。
常にパイプ内に芯が保護されているので、折れようがありません。
芯先が見えない状態で筆記をするのに最初はやや違和感があるかもしれませんが、パイプと紙面が擦れたりはせず慣れてしまえば気になりません。
芯折れ防止だけでなくクルトガエンジンも備わっているので、筆記を続けても芯先が常に円錐状に尖り、細くクッキリとした文字を書き続けられるのもうれしいポイントです。
デルガードは芯先にかかる力の方向に合わせ2パターンのガード機能が働きます。
芯に垂直に力がかかると芯先がパイプ内にペコっと引っ込みます。
筆記時の筆圧を想定した芯に斜め方向に力がかかる際にはパイプを含む口金部分が飛び出して芯を保護します。
一般的なシャープペンのようにパイプより芯先を出した状態で筆記し、余計な筆圧がかかった時だけそれぞれの機能が働く仕組みになっています。
0.3mmのように極細の芯径でも抜群の安定感で筆記に集中できました。
クルトガアドバンスとデルガード どっちがおすすめ?
クルトガアドバンスは芯折れ防止機構とあわせてクルトガエンジンの機能も備えているため、芯折れを防止しつつスッキリと細い文字を書きたい方におすすめです。
逆に濃く太い文字を書きたい方にはクルトガエンジンの機能は不要かもしれません。
またクルトガ特有の芯先の沈み込みが気になる方や、スライドパイプから芯を出さずに筆記する違和感が気になる方には、筆記時の安定感が抜群のデルガードがおすすめです。
クルトガアドバンスとデルガードの違い まとめ
クルトガアドバンスとデルガードの違いについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
- クルトガアドバンスもデルガードも芯折れ防止の機能がついたシャープペン
- クルトガアドバンスは芯折れを防止しつつ細くすっきりした文字を書きたい方におすすめ
- デルガードは筆圧をかけても安定した芯先の書き心地が好みの方におすすめ
0.3mmのように細い芯径のシャープペンが好きなのですが、筆圧が強いので上手く使いこなせず、日常使いには0.5mmを使用していました。
けれども技術開発が進み各社から発売されるさまざまな機能付シャープペンのおかげで、0.3mmもぐっと使いやすいものになりました。
同じ目的の機能でも各社オリジナルの部品や方式が採用されていて、使用感の好みは分かれるだろうなと、今回比較検証しながら感じました。
学生さんなどは特に日常最も使用頻度の高い筆記具はシャープペンだと思います。
だからこそ、たくさん比較して自分好みの1本をみつけてみてくださいね。
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