みなさんはのりが何でできているか、のりの主成分をご存知ですか?
今回は、スティックのりとでんぷんのりの成分についてご紹介していきたいと思います。
それぞれののりの特徴をより深いところから見ていきましょう。
スティックのりの成分
スティックのりの主成分は、PVAと呼ばれるポリビニルピロリドンです。
なんだか呪文のような名称で、何度も口に出したくなりますね。
例えば、こちらのダイソーのスティックのりを見てみましょう。
主成分に、「ポリビニルピロリドン」と書かれてあります。
ポリビニルピロリドンとは、接着成分である合成樹脂です。
これに、固める成分のゲル化剤、溶解成分である水やアルコールを高温で混ぜて、スティックのりは作られています。
一度高温状態になるので、その際にスティックのりの型に詰めて成形しているのですね。
でんぷんのりの成分
続いては、でんぷんのりの成分についてご紹介していきたいと思います。
でんぷんのりは、その名の通り主成分がでんぷんです。
例えば、こちらはダイソーのでんぷんのりですが、主成分を見てみると・・・
「でんぷん」と書かれてありますね。
でんぷんのりは、穀物やイモ類などの植物から取れるでんぷんで作られており、なんと平安時代から使用されてきました。
歴史あるのりなのですね。
固まる前は粘度の高いゲル状ですが、時間が経って水分が蒸発すると固くなって接着できる仕組みです。
スティックのりとでんぷんのりはどう使い分ける?
そんなスティックのりとでんぷんのりですが、成分が全く違いますよね。
成分が違うということは、のりの特徴も違います。
スティックのりとでんぷんのりは、それぞれどんな使用が適しているのでしょうか?
スティックのり
まず、スティックのりですが、封筒ののり付けなど細かい作業に適しています。
日常使いするのにおすすめですね。
乾きやすいので急ぎの作業にも向いています。
しかし、広い面を塗るのには向いていません。
でんぷんのり
一方、でんぷんのりはゲル状なので広い面にも塗り広げやすいです。
でんぷんでできていることから、小さなお子様にも安心してご使用いただけます。
日常使いもできなくはないですが、工作などにぴったりです。
ゲル状なので、固まるまで少し時間がかかってしまうのがデメリットでしょうか。
スティックのりもでんぷんのりも強度はそれほどないので、基本的には紙類の接着などに使用するようにしましょう。
スティックのりとでんぷんのりの成分まとめ
スティックのりとでんぷんのりの成分について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- スティックのりは、PVAと呼ばれるポリビニルピロリドンでできている
- でんぷんのりは、植物から取れるでんぷんでできている
- スティックのりは細かい作業に向いており、でんぷんのりは広い面を塗るのに適している
いかがでしたでしょうか?
文房具の成分を見ていると「PVA」などアルファベットが出てくることがありますが、一体何のことなんだろうって疑問に思いますよね。
スティックのりもでんぷんのりも、全く違う成分でできており、全く違う製造工程なのですね。
ぜひみなさんもスティックのりとでんぷんのりを使い比べてみてくださいね!