みなさんは、本格的な画材としての練り消しゴムを使用したことがありますか?
練り消しゴムと聞くと、消しカスを集めて作った自作練り消しや香り付きのものなどを想像する方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、デッサン用の練り消しゴムを使用して、練り消しゴムの正しい使い方をご紹介していきたいと思います。
練り消しゴムの特徴
練り消しゴムの普通の消しゴムと違う特徴のひとつは、形状を変えられる点です。
粘土のように柔らかい消しゴムなので、好きな形に変化させて使用することができます。
小学生の頃に消しカスを集めて練り消しを作った経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、それとは全くの別物でデッサン用の本格的な練り消しゴムがあるのです。
また、練り消しゴムは普通の消しゴムのように力を入れて消すことができません。
紙表面の鉛筆の黒鉛を練り消しゴムに吸着させるような感覚で使用します。
そのため、普通の消しゴムに比べて紙を傷めにくく、繊細な濃淡を表現することができるんですよ。
練り消しゴムは、練り消し、練りゴムと呼ばれることもあります。
練り消しゴムは、デッサンには必須レベルといっていいほどの優秀な画材なのです。
練り消しゴムの使い方
それでは、さっそく練り消しゴムを使っていきたいと思います。
使用するのは、サクラクレパスの「RADIC デッサン用練り消しゴム」です。
袋から取り出すと、少しネバッとしていました。
粘土が高い練り消しゴムなのだと思います。
手に乗せるとこのくらいの大きさです。
しかし、練り消しゴムはこのまま使用するわけではありません。
このように少し練り消しゴムをちぎります。
その後、指の腹でこねて柔らかくします。
準備ができたらいよいよ消していきます。
まず、大前提として「鉛筆は軽い力で使用すること」を意識してください。
あまりにも強い力で書かれた線だと、練り消しゴムでうまく消すことができません。
それでは、練り消しゴムを使っていきたいと思いますが、普通の消しゴムのように力を入れてゴシゴシやっても消えませんし、練り消しゴムの形がすぐに崩れます。
紙の上を転がすように使用しましょう。
何度か練り消しゴムを転がしました。
練り消しゴム表面に、鉛筆の黒鉛が付着しているのがわかります。
ちなみに、練り消しゴムは使い込めば使い込むほど真っ黒になっていくそうです。
少し練り消しゴムを転がしただけで、鉛筆の黒に濃淡が出ましたね。
細かい部分を消したい時には、練り消しゴムを丸めて先端を尖らせて使用しましょう。
とてもわかりづらくて申し訳ないのですが、指さしている部分を尖ったところで消してみました。
他の部分に比べて白く光っているように見えます。
しかし、力を入れすぎると練り消しゴムの形がグニャッと変化してしまうので、あくまでなぞるように消すことがポイントです。
この方法だと、白い鉛筆感覚で練り消しゴムを使用することができますよ。
お次は、画家になりきってうさぎさんの影に濃淡を入れていきたいと思います。
こんな感じになりました!
私には絵の知識がないので、絵のうまい方が見るとツッコミどころはあるかと思いますが、着目していただきたいのは絵のクオリティではなく、練り消しゴムを使用した濃淡の部分です。
使用前に比べて、影の部分に強弱がつきました。
また、力の入れ具合や何度練り消しゴムを当てるかによっても、消し具合が変化します。
練り消しゴムは繊細な表現ができるので、デッサン必須アイテムですね!
ちなみに、普通の消しゴムのように文字を消すことはできるのか試してみました。
消えません。
文字はそれなりの筆圧で書くということもあって、固めの線はうまく消えません。
普通の消しゴムのようにゴシゴシ動かそうとしても、練り消しゴムがヘニャアとへたばるだけです。
あくまで、鉛筆で書かれた柔らかい線を消せる画材であると認識しておきましょう。
練り消しを使ってみた感想
本格的な練り消しゴムは、手作りの練り消しゴムや遊び用の練り消しゴムとはわけがちがうなと思いました。
まず、粘度や伸びやすさ、柔らかさなど、様々な点がデッサンのために工夫されたものなのだと感じました。
私は絵を描くことが好きなので、絵の知識をつけて、もっとうまく練り消しゴムを使いこなしたいと思います。
そう思えるほどに、素人の私が使っても、練り消しゴムのすごさには感動させられました!
おすすめの練り消しゴム
練り消しゴムには香り付きのものなどもありますが、本格的なデッサン用途であればサクラクレパスの「RADIC デッサン用練り消しゴム」がおすすめです。
比較的柔らかめの練り消しゴムで、形状を変えやすいです。
使用を続けて黒くなってきても、手の温度で再び柔らかくなります。
量があるのでけっこう長く使うことができますよ。
Amazonなどでも購入できますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
練り消しの使い方まとめ
練り消しの使い方について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- 練り消しゴムは、形状を変化させられる粘土のような消しゴム
- 紙表面の黒鉛を吸着させるように使用する
- デッサン用にはサクラクレパスの「RADIC デッサン用練り消しゴム」がおすすめ
いかがでしたでしょうか?
練り消しゴムと聞くと、子供の頃に必死でかき集めた消しカスで作られた練り消しゴムを思い出しがちです。
しかし、練り消しゴムは繊細な濃淡を表現することができる立派な画材なのです。
素人の私でも綺麗な濃淡を生み出せて楽しかったので、もっとお絵描きうまくなりたいなと思いました。
ぜひ、イラストが趣味の方は練り消しゴムを取り入れてみてくださいね!