プロユースシリーズはその名の通り、デザイナーやエンジニアなど創作のプロフェッショナル向けに開発されたプラチナ万年筆のシャーペンシリーズです。
そんなプロユースシリーズからハイスペックモデルの「PRO-USE 241」が2024年8月に発売されました。
今回はプロユース241の特徴や使い心地、171や231との機能の違いなど細かく解説しています。
プロユースの新作が気になっている方はぜひ最後までご覧ください!
プロユース241に搭載された3つの機構
プロユース241には定番の171にはない3つの機構が搭載されています。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
ハヤーイ機構
「ハヤーイ機構」とはペン先のガイドパイプのスライド機能をさします。
筆記時に芯が減ってきても、ノック不要でパイプがスライドして書き続けることが可能です。
集中力を切らさずに、長時間勉強や仕事に没頭し続けたい方におすすめの機能です。
ハヤーイ機構はペン先を回転させて機能のON・OFF切り替えが可能です。
シンスイッチ機構
「シンスイッチ機構」とは芯クッションの機能です。
筆圧が強くかかった際に芯折れを防ぐため芯がパイプ内部に引っ込む仕様になっています。
こちらの機能もON・OFFの切替が可能です。
ONにするとややフワっと柔らかい紙当たりになり、OFFにするとカツカツと硬い書き心地になり好みに合わせて設定ができます。
オ・レーヌガード機構
オ・レーヌガード機構はペン先内部に保護パーツがあり、外部の衝撃から芯を守ります。
ペンケースに入れて持ち運ぶ際や、机から落としたりぶつけたりと、筆記時の筆圧以外の要素からも芯折れを防止する機能です。
プロユースシリーズでは今まで231だけに搭載されていました。
プロユース241の使い心地
プロユース241にはON・OFFの切替ができる機能が2つ搭載されています。
機能のON・OFFを組み合わせ、自分自身の好みの書き心地にカスタマイズ出来るのが一番の特徴です。
長時間筆記に集中したい場合や、筆圧をかけても芯折れを防止したい場合、芯ブレを少なくかっちりとした筆記感が必要な場合など、好みや状況で切り替えて利用してください。
公式の241紹介特設サイトにはON・OFFの組み合わせを以下のような表で表現されていました。
4種の筆記感が選べる | ハヤーイ機構 | シンスイッチ機構 |
---|---|---|
ヘビーライター・たくさん書きたい・連続筆記が可能 | ON | ON |
速記士・記者など早く書きたい方 | ON | OFF |
クリエーター向け・当社プレスマン同等 | OFF | ON |
インダストリアルデザイナー | OFF | OFF |
個人的な分類はこんな感じ
たくさん書きたい(疲れにくく、集中して書く) ⇒どちらの機能もON
早く書きたい(カツカツとテンポよく書く) ⇒ハヤーイ機構のみON
ゆっくりしっかり書きたい(力を込めて丁寧に書く) ⇒シンスイッチ機構のみON
正確な線で精密に書きたい(硬く軽い書き心地で書く)⇒どちらの機能もOFF
使用感について他の方のレビューでも見かけた意見ですが、キャップ部分がカタカタっと音をたてるのが少し気になりました。筆記に影響はありませんが、キャップがきちんとしまっていないような不安定さを感じます。
キャップを外すと消しゴムが付属しています。
4H・2H・H・F・HB・B・2Bの7段階の切替ができる硬度表示窓も設置されています。
軸は樹脂製ですが、グリップ部分はローレット加工のメタル製です。ペン先に各機能のパーツも搭載されているためか見た目よりも重量があり、かなりしっかりとした低重心になっています。
ローレット加工のグリップ部分は触り心地はきめ細かく滑らかですが、指先のホールド感はしっかりと感じました。
しっかりと重さがある筆記具が好きな方、製図用シャーペンが好きな方には好みの筆記感だと思います。
プロユース241を231や171と比較検証!
プロユースのシャーペンには定番である171と2024年3月に限定生産品として発売されている231があります。
241と171は比較的デザインは似ていますが、搭載されている機能に違いがあります。
231はペン先の形状が特徴的で見た目の印象が241とはかなり違っています。
それぞれの特徴や機能をふまえて、個人的におすすめするならこんな感じ
持ち歩くことが多い人 ⇒ 241か231
筆圧が強い人 ⇒ 241
筆記感をカスタマイズしたい人 ⇒ 241か171
それぞれの機能の有無を一覧にまとめてみました。
品 名 | プロユース241 MSDD-2500 | プロユース171 MSDA-2500 | プロユース171 MSDA-1500 | プロユース231 MSDC-1500 |
---|---|---|---|---|
パイプ収納 | 〇 | △ | △ | 〇 |
芯折れ防止 | 〇 | - | - | 〇 |
クッション機能 | 〇 | 〇 | 〇 | - |
カラー | ブラック、ブルー | マットブラック | ホワイト、ブラック、ブルー、シルバー | ブラック、ブルー |
サイズ | 143.5×10mm | 144.5×10mm | 145.2×10mm | 152×10mm |
重 量 | 25.7g | 24.5g | 23.1g | 17.1g |
価 格 | 2,750円 | 2,750円 | 1,650円 | 1,650円 |
備 考 | ハヤーイ機構 シンスイッチ機構 オ・レーヌガード機構 | シュノークシステム セーフティスライド機構 | シュノークシステム セーフティスライド機構 | パイプスライド機構 オ・レーヌガード機構 |
171・231それぞれのレビューについてはこちらの記事も参考にされてください。
プロユース241 まとめ
プロユース241について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- 241は171をさらに進化させたハイスペックモデル
- 2つの機能の切替で好みの書き心地にカスタマイズできる
- 241、171、231は搭載されている機能が異なる
個人的にプロユースシリーズは機能がちょっとわかり難いな…と感じています。名前が違っていても機能は似ているものもあるので、自分の好みを判断するのが少しややこしいイメージです。
とても好きなシリーズなので、この記事がたくさんの人がプロユースを選ぶ参考になれば良いなと思っています。気になる方はぜひ気になる1本試されてみてください。
コメント
コメント一覧 (1件)
とても分かりやすかった