ぺんてるオレンズネロの発売から3年8ヶ月遅れたタイミングの2020年10月に待望の0.5mmがシリーズに加わりました。
シャープペンの芯径の中でも一番ポピュラーな印象の0.5mmなのに、どうして最初から発売していなかったのでしょうか。
今回はオレンズネロ0.5mmについて開発者の声なども含め解説しています。
オレンズネロが気になる方や、すでに持っているけど0.5mmの追加を悩まれている方など、ぜひ最後までごらんください。
【ぺんてる】オレンズネロ0.5mm
商品名 | オレンズネロ 0.5mm |
品 番 | PP3005-A |
サイズ | 12×10×143mm |
重 さ | 17g |
材 質 | 真鍮、ナイロン+鉄、ABS |
価 格 | 3,300円(税込) |
特 徴 | 12角形軸、低重心、自動芯出し機構 |
ぺんてるのオレンズネロは発売当初、0.2mmと0.3mm2種類の芯径のみの取り扱いでした。
発売当初から0.5mmを希望する声は多かったようです。
一番ポピュラーな印象の0.5mm芯ですが、その太さゆえ滑らかな書き心地と自動芯出しを両立させるガイドパイプの開発が困難だったと言われています。
視認性の良いストレートデザインはそのままで、芯を出さずに滑らかに筆記できる特徴を両立させるために、パイプ先を研磨する加工技術の開発から必要だったそうです。
開発担当者のインタビューに興味のある方は、公式サイト内で紹介されている以下のリンク先をご覧ください。
そんな苦労の末に2020年に発売されたオレンズネロの0.5mmは、筆記具マニアでなくても思わず使ってみたくなる外観と機能性を備えたシャープペンです。
オレンズネロ0.5mmの使い心地
オレンズネロ0.5mmを実際に使用してみました。
結果、使い心地は快適そのものでした。
ペン先のガイドパイプから芯を出さずに筆記する「オレンズシステム」は、紙面とガイドパイプがこすれてしまいそうで、慣れるまで多少の違和感があります。
オレンズネロの0.5mmはこの違和感がかなり少ない印象です。
芯径が太いせいか、芯先が見えていなくても芯の存在をしっかりと感じながら筆記ができました。
またオレンズネロの特徴でもある自動芯出し機構のおかげで、追加のノックが必要なく書き続けられるのも快適ポイントのひとつです。
ただし気になるほどではありませんが、1画ごとにクキクキっとした芯先の微妙な動き「自動芯出し機構」が機能しているな…といった感覚がありました。これは感じ方に個人差があると思います。
芯が出ない、芯が引っ込む 困った時の対処法
芯先を保護する「オレンズシステム」やオレンズネロにだけ備わった「自動芯出し機構」など、精緻なつくりのため扱い方によっては不具合をおこしやすくなります。
そのためか、公式サイトにはかなり詳しく困った時の対処法が解説されています。
使用上の注意なども詳しく図解されているので、不具合が出る前にも一見の価値はあると思います。
ぜひ一度ご確認ください。
参照:ぺんてる公式サイト内
オレンズネロの芯が出ない時
芯づまりの可能性があります。まずはガイドパイプ内を確認し、それでも改善されない場合はペン先を外し、チャック部分を確認してください。
ペン先を外す際には必ずノック部分を取り付けた状態で作業するように注意してください。
細かな部品が外れてしまったりゆがんでしまったりする可能性があります。
公式サイトに詳しく図解されているので、必ず確認をされてくださいね。
オレンズネロの芯が引っ込んでしまう時
芯が残り少なくなっている可能性があります。
数回ノックして残芯除去操作を行ってください。
それでも改善されない場合は公式サイトのこちらをご覧ください。
オレンズネロ0.5mm まとめ
オレンズネロ0.5mmについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
- オレンズネロ0.5mmはパイプ研磨の加工技術開発によってやっと発売された待望の芯径
- オレンズネロシリーズの中で一番違和感なく利用できるのが0.5mm
- オレンズネロの不具合で困ったときはまず公式サイトをチェック!
最後にちょっと追加のトリビアです。
日本ではシャープペンの芯径は0.5mmがポピュラーですが、欧米地域では0.7mmの需要が一番多いそうです。
日本語の文字に含まれる「とめ・はね・はらい」の微妙な書き分けや、漢字の細かなつくりを書きこむのにはやや細めの0.5mmが適しているためなのだそうですよ。
オレンズネロの0.5mmでも、手書き文字の楽しみを味わってみてくださいね。
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