コクヨは1905年に創業され、長年にわたり文具・オフィス用品を製造販売しているメーカーです。
品質の高い製品と革新的なアイデアで多くのユーザーに愛用されています。
本記事では、コクヨのホッチキス製品に焦点を当てて、特にパワーラッチキスとハリナックスについて解説します。
コクヨのホッチキス
コクヨが製造販売しているホッチキスには大きく分けて4種類のものがあります。
- 一般的な手のひらサイズの針あり「ラッチキス」
- 大型卓上タイプの「強力ステープラー」
- 持ち運びがしやすい「ポータブルステープラー」
- 針がないタイプの「ハリナックス」
使用する場面に合わせて使いやすいものを選べるような商品展開がされています。
因みにホッチキスの正式名称 (JIS規格) は「ステープラ」です。
そのためコクヨの公式ホームページ上では商品分類は、ホッチキスではなくステープラーとして記載されています。
パワーラッチキス
はじめにパワーラッチキスを紹介します。
パワーラッチキスの針は、オフィス業務等で一般的に使われる針の「No.10」というものです。
通常のホッチキスでNo.10針を用いると、約20枚の紙をとじることができます。
それ以上の枚数をとじたい場合は、枚数にもよりますが30枚程度だとNo.3という大きいサイズの針と卓上タイプのホッチキスを別途用意しなければなりません。
頻繁に使うならともかく、滅多に使わないサイズの針は増やしたくないですよね。
何よりも卓上タイプのホッチキスは数千円と高価格です。
そこで登場するのが10号針で32枚綴じられるコクヨのパワーラッチキスという商品です。
特長は以下の通りです
- 通常針(No.10)で32枚のコピー用紙をとじることができる。
- 買い求めやすい価格。(数百円)
- 軽い力でサクッととじられるので握力が弱い人もストレスなく使いやすい。
- 手にフィットする丸みを帯びたデザイン。
- フラットリンチ機構搭載(とじ裏平ら)でとじた書類を重ねてもかさばらない。
- 青・ピンク・黄緑のビビットカラーが可愛い。
- 耐久性が高い。
実際に使用している中で、少し不便に感じた点もご紹介します。
- 本体サイズが大きいため、ペンケース等へ収納するとかさばる。
- とじる用紙枚数が少ないと針が浮いてしまい、しっかりととじられない。(※この問題は力を込めてとじることで解消されます)
- 針を装填する部分にストッパーがないため、針の残りが少ない状態で補充しようとするとトレーの中で針が倒れてしまって補充しにくくなってしまう。
ただ、デメリットを補っても余りある使いやすさです!形状が可愛く、色が選べるのもポイントが高いですね。
ハリナックス
次は針がなくても紙を綴じれるハリナックスです。
コクヨが製造販売している針なしホッチキス(ハリナックス)には大きく分けて2種類のものがあります。
- 穴あけタイプ
- プレスタイプ
プレスタイプはハリナクッスプレスという製品名で販売されています。
詳しくは下記の記事が参考になります。
[超便利]圧着式の針なしホッチキス、ハリナックスプレスを徹底解説
針無しホッチキスは針が不要な分、消耗品費を下げることができます。「針がない!なんて事態も避けることができますね!」
また個人情報や社内情報等が記載された書類はシュレッダーで細断処分することが多いですよね。
ホッチキス対応のシュレッダーであればそのまま細断しても問題ないのですが、対応機種以外の場合は刃が故障の原因となります。
その点、針なしホッチキスでとじた書類は機種を気にせずに使用することができます。
しかしながら用紙の保持力は針を使用するホッチキスの方が高く、とじる枚数もハリナックスは5枚から10枚程度という制限があることに注意が必要です。
コクヨのホッチキスまとめ
コクヨのホッチキスについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- コクヨが製造販売しているホッチキスの種類は針ありタイプ、卓上大型タイプ、ポータブルタイプ、針なしタイプの4種類
- パワーラッチキスは一般的な針を使うホッチキス
- ハリナックスは針なしで綴じれるホッチキス
たかがホッチキス、されどホッチキス。
今回取り上げたのはコクヨで製造販売されている一部の商品です。
けれどここまで読んでいただいたら分かるように、1つのメーカーですらさまざまなサイズ・用途・機能・価格展開をしています。
おもしろいと思いませんか?
文房具メーカーは当然コクヨだけではありません。
1903年に日本にホッチキスが初めて輸入されてから長いときを経ました。
技術もその頃よりも進化しています。
自社製品を選んでもらえるように、各メーカーはどのように工夫をしているのか。
比較検討して、あなたが使いやすい製品と出会うことができますように。