削らずに16kmも筆記可能な金属鉛筆として話題となったサンスター文具のメタシルですが、一方で書き心地がやや硬く筆跡が薄いことでも話題になっています。
今回はそんな薄いと噂のメタシルは本当に薄いのか検証しました。薄いのであれば、濃くする方法はあるのでしょうか?
鉛筆との比較や使用する用紙での濃さの違いなど、実際に購入する前に知っておきたい情報ですよね。
ぜひ最後までご覧ください。
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メタシルは薄い?
メタシルの濃さ(薄さ)はどのくらいなのでしょうか?
サンスター文具の公式ホームページでは2Hの鉛筆相当と表記されていますが、そもそも2Hの鉛筆を使用したことがある人は少ないと思います。
そのため、メタシルの芯は硬い、薄いと言われてもどの程度のものかピンとこないですよね。
一般的に鉛筆の芯は2B⇒B⇒HB⇒H⇒2Hの順で、硬く薄くなっていきます。
小学校などで推奨される鉛筆はHBもしくは2Bあたりだと思います。
一番使用されていると思われる鉛筆の芯の濃さと、メタシルを比較してみました。
2Bの鉛筆と比較
上がメタシル、下が2Bの鉛筆で書いた文字です。
2B鉛筆の方が格段に濃く書けます。
書き心地も2Bの鉛筆はザラっと用紙の上を摩擦する感じですが、メタシルはスルスルと滑る感覚に近いです。
HBの鉛筆と比較
上がメタシル、下がHBの鉛筆で書いた文字です。
HB鉛筆の方が若干濃く黒っぽい文字色、メタシルはグレーの文字色といった印象です。
書き心地は2Bほどの違いはわかりません。
メタシルの方が少し当たり方は硬いかなと感じる程度です。
紙質によって濃さが変わる
メタシルは黒鉛を含んだ特殊合金の粒子が紙との摩擦により紙に付着し筆跡になります。
つまり、使用する用紙の表面のザラつきによって摩擦力が変われば筆跡もより薄くなったり濃くなったりもするようです。
公式ホームページにも「紙の種類によって濃さが変わる」との表記がありました。
実際に表面のザラつきが異なる用紙に文字を書いてみました。
一般的なコピー用紙と比較的表面が滑らかな便箋で比較しています。
上が便箋、下がコピー用紙です。
文字を書いてみてビックリしました。
同じ力加減で書いたのに、便箋には色がぜんぜんのらないのです。
便箋は用紙の上をツルツルとペン先が滑るような、インクの切れかけたボールペンを使用している感覚です。
普段使っているノートやレポート用紙など、用紙との相性で筆跡の濃さはかなり違ってきそうなので、普段使いをしたい方は確認が必要です。
濃いメタルペンシルはある?
メタシルよりも濃く文字を書けるメタルペンシルはあるのでしょうか?
鉛筆の2H相当とされるメタシルよりも濃い文字色であると公式に表記されているメタルペンシルがありました。
メタシルライトノック
メタシルと同じサンスター文具より発売されたメタシルライトノックは、公式ホームページで芯の濃さをH相当としています。
実際に文字を書いて比較してみました。
芯の濃さでいうと1段階しか違いませんが、書いてみてすぐに「濃いな」と感じました。
用紙にあたる芯がメタシルよりやや柔らかさを感じるような印象です。
エターナルペンシル(ハイハイ)
黒鉛を含んだ金属芯でメタシルと同じ構造のエターナルペンシルです。
こちらは公式ホームページには芯の濃さは鉛筆HB相当となっています。
実際に確認はできませんでしたが、メタシルより2段階濃い芯色です。
まとめ
「メタシルは本当に薄いのか」について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- メタシルは鉛筆の2H相当の薄さ
- メタシルの筆跡は一般的な濃さの鉛筆(2B,HB)と比べると少し薄い
- メタシルは紙質により筆跡の濃さが変わってくる
- メタシルより濃く書けるメタルペンシルもある
個人的には書き味が硬く薄く書ける筆記具が好きなので、メタシルの芯の薄さは気になりません。
ただ、”とめ”や”はね”を意識したい「硬筆書写」や長時間文字を書きたい場合などには、硬すぎる芯は不向きかもしれないですね。
記事内でも書いたように、用紙との相性もあるので「メタシルが薄い」と思うかどうかは状況や好みで大きく分かれそうだな…と思います。
気になった方はぜひご自身で、独特の書き心地の金属鉛筆メタシルを試されてみてくださいね。