鉛筆の線は消えるのに、なぜ色鉛筆の線は消えないのだろう?
そんなことを疑問に思ったことはありませんか?
今回は、色鉛筆が消えない理由と、色鉛筆を消せる専用の消しゴムをご紹介していきます。
普通の消しゴムと比較しての検証も行っておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
色鉛筆を消せる消しゴム
普通の消しゴムで色鉛筆を消そうとしてもうまく消えてくれませんよね。
しかし、色鉛筆を消せる消しゴムがあります!
その名もサクラクレパスの「クーピー消しゴム」です。
名前についている通り、クーピーペンシル専用の消しゴムとなっております。
クーピー用ではありますが、色鉛筆も消せるそうです。
私の愛用しているジェットストリームのボールペンと比較するとこんな感じです。
大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズ感ですね。
色鉛筆は本当に消えるか
さて、それではサクラクレパスのクーピー消しゴムで本当に色鉛筆を消すことはできるのか、他の消しゴムも使って比較してみたいと思います。
左から順に、クーピー消しゴム、MONO消しゴム、レーダー消しゴム、WAIR-INです。
それぞれ20往復くらいでどのくらい消えるか試していきます。
まずは、文字の部分を消してみました。
確かに、クーピー消しゴムが一番よく消えていますね!
次に、実際に色鉛筆で絵を塗るくらいの感覚でサラッと塗った部分を消してみました。
文字に比べて全体的によく消えてはいますが、クーピー消しゴムの消え具合が一番ですね!
サクラクレパス
検証の結果、今回試した消しゴムの中では最も色鉛筆を消せる消しゴムであることがわかりました。
文字のように筆圧強めのものも、サラッと塗った箇所も消してくれました。
さすが、クーピー専用と謳っているだけありますね。
しかし、本気で消そうとなるとそれなりに何往復か消せなければならず、けっこう削れてしまいます。
MONO
とにかくよく消える消しゴムで大人気のMONO消しゴムですが、色鉛筆だとそうはいかないようです。
文字の部分もサラッと塗った部分もほとんど消えておりません。
そのわりに消しカスはそこそこ長いのが生まれました。
文字の部分はほぼ変化がありません。
薄くなったという印象もあまりありませんでした。
Seed レーダー
今回一番戦いを放棄していた消しゴムです。
「消せない」とレーダー消しゴム自体が察したのか消しカスすら出てきません。
その点、消せてない時は消しカスが出ない、というレーダー消しゴムの新しい一面に遭遇できた気もしますが、色鉛筆の場合のみかもしれません。
文字の部分に至っては消す前と消した後でなんの変化もありませんでした。
サラッと塗った部分もそんなに筆圧高く塗っているわけでもないのに、うっすらと消えたかな?くらいです。
W Air-IN
今回試した消しゴムの中では一番真剣に頑張っていた消しゴムです。
文字の部分はほぼ消せていませんが、サラッと塗った部分はクーピー消しゴムには劣るものの薄くなっています。
消しカスはクーピー消しゴムよりも少なめなので、その点は勝利しているかもしれません。
しかし、やはり文字のような力強い筆圧の部分は普通の消しゴムではなかなか消せないようですね。
色鉛筆がきれいに消えない理由
同じ鉛筆なのに、なぜ鉛筆の線は消せて色鉛筆の線は消せないのでしょうか?
それは、原料に答えがあります。
普通の鉛筆の芯は黒鉛と粘土をこねて作られていますが、色鉛筆の芯は蜜蝋や油性ワックス、顔料を混ぜて固められております。
鉛筆は紙の上に黒鉛の粒が載っているだけでそれを消しゴムで絡め取って消すという仕組みですが、色鉛筆の場合は紙に染み込む成分でできているため、簡単に消しゴムで消すことができないのです。
紙に対する色ののり方が違うのですね。
色鉛筆を消せる消しゴムは、この染み込んだものを消せる消しゴムということになるのでかなり強力です。
また、完璧に消すというのは仕組みからして難しいのかなとも思いますよね。
色鉛筆専用消しゴムまとめ
色鉛筆用の消しゴムについて解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- サクラクレパスのクーピー消しゴムはクーピー専用で、色鉛筆も消せる
- 普通の消しゴムだと、WAIR-INがそこそこ色鉛筆を消せる
- 色鉛筆は蜜蝋や顔料などを紙に染み込ませる仕組みのため、なかなか消しづらい
いかがでしたでしょうか?
子供の頃、なんで色鉛筆は消せないんだろうってずっと考えていましたが、その悩みが今ここで解決しました。
私は絵を描くことが好きなので色鉛筆を綺麗に消せたらいいなと思うこともありますが、綺麗に消えすぎないのもかえって味が出てよいのかもしれません。
色鉛筆を消せる消しゴムをお探しの方は、クーピー消しゴムをチェックしてみてださいね!