紙製の針を使用するホッチキス、使ったことはありますか?
- 紙の針で紙をとめるって、どうやって?
- 紙でとめても強度は問題ないの?
- 紙製の針ってどんなもの?
使用したことがない方には色々と疑問に思う点も多いかと思います。
この記事では金属針が使用できない、使用したくない場面で活躍する「紙針のホッチキス」について詳しく解説しています。
紙をとじる仕組みや紙製の針のこだわりなど、分かりやすい動画も案内しているので、ぜひ最後までご覧ください。
紙針のホッチキス
紙針のホッチキスはマックス社より発売されており、対応枚数に応じ3種類があります。(現在製造は2種のみ)
食品工場や医療施設など、異物混入の恐れがあるため金属針ホッチキスの使用を制限される現場で働く方の声を元に開発されました。
「金属針を使わずに、多い枚数でもしっかりととじられる製品を」といった希望をかなえるため、完成までに7年もかかった製品だそうです。
P-KISS10(PH-10DS)
対応枚数 最大10枚、価格10,900円(税抜) ※公式ホームページより
デスク上に置いても場所をとらないコンパクトサイズ。
食品工場や病院におススメの抗菌仕上げです。
P-KISS15(PH-15DS)
対応枚数 最大15枚、参考価格 14,800円(税込)
2019年12月廃盤のため、在庫販売分のみ Amazonなどで購入できます。
P-KISS20(PH-20DS)
対応枚数 最大20枚、価格25,800円(税抜) ※公式ホームページより
枚数の多い厚い書類も片手で楽に、そしてしっかりとじられます。
紙をとじる仕組み
紙針のホッチキスが紙をとじる仕組みについて説明します。
ガイドとなるカッター部分が用紙に刺さりながら、同時に紙針をとじ裏まで貫通させます。
カッター部分のみ用紙から抜きさり、紙針部分はとじ裏で折り重なって糊付けされます。
用紙を抱え込むように針を曲げる形状は、金属針のホッチキスと同じです。
とじ裏で紙針がしっかりと糊付けされるため、枚数が多くなっても金属針と変わらない安定感で保持されます。
紙針でとじる仕組みのわかりやすい動画が、マックス社の公式YouTubeにあります。
興味のある方はぜひご覧ください。
紙針のこだわり
紙針の素材に使われているのは、雑誌の表紙などに使用される「コート紙」です。
強度は十分にありながら、素材は紙のため書類廃棄時に分別の手間がかかりません。
紙針の色も現場の声に応え「識別しやすい青」と「書類になじむ白」が採用されています。
ロール状に巻かれた900本の針を一度に装てんでき、補充の手間が少なくてすみます。
カートリッジ式のためセット方法もとても簡単です。
紙針のホッチキスの使い方
紙針のホッチキスの使い方は、卓上ホッチキスとほぼ同じです。
見た目は大型のパンチのような形状をしています。
差し込み口に用紙を挟み、ハンドル部分を上から抑え込んで用紙をとじます。
「軽とじ機構」設計のため、座ったまま軽い力で使用できます。
紙針のホッチキスを使った感想
「紙でとじる」と聞くと、書類の保持力に不安を感じる方もいるかもしれません。
けれども、針自体が紙製とは思えないほどしっかりとした質感をしています。
そのため多めの枚数をとじても、金属針を使用した時と変わらない安定感があります。
また、針が紙製のため分別廃棄の必要がなく、そのままシュレッダーも利用が可能です。
さらに金属針のように鋭利な針ではないので、お子様や高齢者にも安心してご利用いただけます。
環境にも優しく、安心安全に利用できる紙針のホッチキス。
個人的にはもっと広く、一般的に利用していただきたいと思える製品です。
紙針のホッチキスまとめ
紙針のホッチキスについて解説しました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
- 紙針のホッチキスは3種類! 最大10枚、15枚、20枚をしっかりとじられる
- 紙針のホッチキスは分別廃棄が不要! 針が付いたままシュレッダー利用ができる
- 紙針のホッチキスは安心安全で環境にも優しいおススメの製品
マックス社の公式ホームページには紙針ホッチキス誕生の「情熱ストーリー」なる特設ページもあるほど、開発に力を入れた製品であることが分かります。
気になった方はぜひ公式ホームページやYouTubeでその性能を確認してみてください。
あまり知られていないけど、ぜひ試してほしい文房具のひとつです。